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古傳薬膳茶論
一般社団法人 からだ学研究所 薬剤師タッキー先生のこころのページ

第2回ていねいに味わう

この「タッキー先生の『からだ学 こころ学』」にお越しくださりありがとうございます。
からだ学研究所 タッキー先生です。

第二回目はていねいに味わう
第二回目はていねいに味わう

第二回目はていねいに味わう

突然ですが「お水」を飲んだ時と「お茶」を飲んだ時ってお口に含んでからどこに行くかご存知ですか?

「えっ。そんなの、お水もお茶も食道でしょ!」
という突っ込みが返ってきそうですが「お茶」はおっしゃる通り、食道へ流れていきます。
ですが「お水」はのど元を過ぎたあたりでふわーっと無くなってしまいませんか?
私たちのからだは7割水でできているのでのど元を過ぎたあたりでからだの組織→細胞へと吸収されていきます。
つまり、食道を通らずにからだの中に吸収されていくのです。

食道を通らずにからだの中に吸収されていくのです
食道を通らずにからだの中に吸収されていくのです

それに引き換え「お茶」はもちろん、分解・吸収されていく栄養素が入って来た時にはちゃんと食道を通って消化管に入っていきます。
普段、飲み物をただの液体と認識していたらどこを通っているかなんか全く意識することなくからだに入ってしまうことになります。
「入ってしまう」という表現がどういう事を意味しているかというと意図して飲む(食べる)のとそうでないのとでは吸収が違うからなんです。
何か忙しかったり、何を食べたかわからないような食べ方をした時には何となく消化が悪かったり、もたれたりしませんか?

突然ですが「箸置き」の意味をご存知ですか?
箸休めであったり、箸先が汚れないようにだったりと思われる方が多いのではないでしょうか?

突然ですが「箸置き」の意味をご存知ですか?
突然ですが「箸置き」の意味をご存知ですか?

実は「箸置き」は食材の供養のためにあります。
食卓の目の前にならんだごちそうたち。
その素材ひとつひとつが私に食べられるために生まれてきた食材だと思ったらどういう気持ちになるでしょう?
「遠いところをありがとう」「私のために生まれてきてくれてありがとう」
「お料理してくださった方にありがとう」
そんな言葉が思い浮かびませんか?
これを日本人は「いただきます」と言いますよね?
これは外国にはない言葉だそうです。
日本人は古来、自然界のものに神が宿ると信じられており自然界の全てのものに畏敬の念を持っていました。
そんな日本人の魂から生まれたことばが「いただきます」です。

箸置きはその素材たちに対する畏敬の念を持って、ゆっくりしっかり味わうためのものなのです。

口の中にお肉が入っているのにお箸が野菜や煮物に行ったら、私たちはお肉とお野菜のどちらに意識が向いているでしょうか?
お肉が入っている時にはお肉を味わい、お野菜が口に入っている時にはお野菜に思いをはせる。

供養とは「思い出すこと」「忘れないこと」。

私たちは日々、食膳に並ぶものを覚えておくことでそしてしっかり味わい、その味を忘れないことで命を提供してくれた食材に対して供養を続けることができるのです。
箸置きにはそんなお役目も含まれているのです。

話を「お水」と「お茶」に戻しますね。

この箸置きのお話と照らし合わせていただけるとわかりやすいかと思うのですが、普段、知識や習慣だけで食事をしていると、こんな「お水」と「お茶」の違いにも気づくことがないということなんです。

話を「お水」と「お茶」に戻しますね
話を「お水」と「お茶」に戻しますね

これって結局は「味わう」ということからすごく遠いところで、私たちはものを食べているということになるのではないでしょうか?
人生は「消化器系」の言葉でたくさん言い表されています。

「甘い生活」「苦い経験」「辛い過去」……、

そしてそれらを含めて人生を味わうと言う表現をすることもありますよね。
常にあなたがどんな食べ方、飲み方をするのかが、人生の味わいに影響するとしたら……?
ていねいに、ていねいに、一つ一つを味わって召し上がることにとても意味があると気づくのではないでしょうか?
さあ。今日から食べること、飲むことにほんの少し味わいを加えてみませんか?
あなたがほんの少しの時間、「食」を味わう時間に変えるだけで人生の味わいが変わるとしたら?!
こんなに簡単に充実した人生を送る方法があったら最高ですよね。
味わって食べることであなたのからだの細胞もとても喜んで活き活きと働いてくれるのではないでしょうか?

「からだが喜ぶ食事の摂り方♫」。
ちょっと想像するだけで今夜の食事が楽しみになりませんか?

からだが喜ぶ食事の摂り方
からだが喜ぶ食事の摂り方

タッキー先生

タッキー先生

1957年生まれ、兵庫県出身。通称「タッキー先生」。神戸女子薬科大学薬学部薬学科卒業。
薬剤師、からだの通訳者、天城流湯治法師範。

20年間で約18万件のカウンセリングをした薬剤師時代に「同じからだの症状の人には、同じ口グセがある」ということに気づき、こころとからだの結びつきについても東洋医学、生理学、心理学を学び始める。それらの経験をもとに、からだの部位それぞれからの声を伝える「からだの通訳者」として活躍中。ドラッグストア薬剤師時代には、商業界同友が選ぶ全国の「販売の達人150人」に選出される経歴を持つ。

タッキー先生公式HP:http://tackeysensei.com
からだ占いブログ:https://ameblo.jp/uranai-karada/

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